流星11型 B7A1
本機は「流星改」と呼ばれる事が多いが、設計主務の方の談では量産型まで「B7A1 流星」と呼称されていたとされる。
名称に関しては諸説あり、真偽のほどは専門書に委ねることにする。
本機は、旧日本海軍の雷撃機と攻撃機双方の運用を可能とする要求により誕生した、高性能な艦上攻撃機である。
試作機は1942年12月、量産型は1944年4月とされる。
試作段階で攻撃機仕様に答える高度な機動性を確保するため更なる主翼強度の増強、機体の軽量化が求められた。
航空母艦での発艦、着艦を可能にするために高揚力装置として、ファウラーフラップ、エルロンフラップを備えている。
防弾性能を備えた唯一の海軍艦上攻撃でもあるが、完成時には運用可能な航空母艦は既に失われていた。
進駐した米軍が最も情報を得たい機種でもあったようだ。・・・4機が米国に輸送された。
総生産機数は110機(含む試作機)で終戦となった。