彗星 33型
液冷式愛知アツタ32型エンジンの生産立ち上げが遅れ、彗星12型に空冷式三菱・金星62型エンジンを装着したのが、
彗星33型と呼ばれ、機体性能は遜色ないと云われています。
また生産立ち上げに手間取ったアツタ32型エンジンも彗星33型の量産が軌道に乗っ頃に、組み立てが順調に進み出し、
彗星12型も並行して生産されたと記録されています。
彗星の機体性能は優れていましたが、日本海軍空母部隊の壊滅により洋上決戦で活躍の場は少なく、特攻機として使わ
れたものも多く、米空母エセックスへの突入写真や、最後の特攻機としても悲しい記憶に残る機体です。